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日本人の半分が見たもの
頭の片隅にあった小さな望みをずずずっと引っ張り出して叶えることができました。
太陽の塔内覧ツアーに行ってきたのです。この内覧ツアーは来月末をもって一旦終了するとのことで、旅行会社が出したツアーもすでにキャンセル待ち状態。私はというと、知人が個人で申し込んだツアーに誘われ参加する事に。20人以上集めないと実行されないツアーに集まったのは70人!日本人の半分が見たもの_a0066597_064628.jpg集合場所に集まったその70人は私と同世代の人達でした。
そんな私達が生まれる前に作られた太陽の塔だけど、集まった人数から、20代の皆があの大きくてものすごくインパクトのある不思議な塔にどれだけ興味があるのかよく解る。ツアー開始を待つみんなの顔にはワクワクと書いていそうなほど。ツアーは20分程度。万博の係りの方が向かえに来られて、太陽の塔の裏側、過去の顔側の地下から塔内へ侵入。内部へ続く通路には70年の万博当時の太陽の塔内部写真パネルが展示されていて、みんな一枚一枚じっくり見てまわる。そして、この通路から撮影禁止だと言われる。なんだかすごく特別で秘めた感じにドキドキする。通路を進み、太陽の塔にたどり着き、中へ・・・。中は暗くて足元が気になる。みんな大きな歓声を上げながら真ん中にそびえる生命の木を見上げる。日本人の半分が見たもの_a0066597_072238.jpg消防法の問題で上には上がれず下で係りの方の説明を聞いたり、万博当時の様子をDVDで見たり、万博会場の模型を食い入るように見たり。それは、30年以上も前に作られた独創的な作品ばかり。私はというと、高度成長期の当時の日本は未来への成功と希望を思い描いていたのかなーと、その頃に思いを寄せてみる。太陽の塔は過去と現在と未来の3つの顔を持つ。万博のシンボルのこの塔は、未来への夢と同時に、過去私達が犯した過ち、努力してきたこと、収めた成功、そして今私達がすべき事を同時に示し、30年以上も私達に語り続けているのかもしれない。
by flowerletter | 2007-02-09 00:00 | note